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二人 [花男二次小説(短編)]

いつかおまえと二人で誕生日を祝えたらいいな

随分、昔に道明寺があたしの言った言葉。


結婚してすぐにはそんな事は到底無理で

子供が生まれてからは申し訳ないけれど

それどころではなかった。


でも最近、ようやくそれが叶うようになった。

道明寺が会長になり息子が社長になって

日付が変わる頃、二人っきりでお祝いができるようになった。


「ずっと二人で祝いたいと思っていたのに

なんだか寂しいというか拍子抜けだな」

相変わらずの風貌で髪は少しロマングレーになってきた道明寺、

あたしも同じように髪は色が透けてきた。

本当は自然でいたいのだけど公の場でそういうわけにも行かず

数年前から染めている。

「何か、二人ってこんなにも静かだったんだね」

「勝手なもんだよな。人間って」

「うん。でもそんなものだよ、人間って」

「引退してからお袋もすっかり年をとったけど昔より生き生きしてるように

見える。特にひ孫と遊んでる時が幸せそうだ」

「お母様は本当にパワフルだと思う。明日斗の子供を追い掛け回してるし

あたしの方が完全に負けてる」

「そうだな。俺も孫にはてこずってる」

道明寺は険しい顔でなく温和な顔で笑った。

決して平坦な道ではなかったけど

あたしは道明寺と歩いてきた道を後悔していない。

どんなときだって二人で居られるならそれでよかったから。


あたし達の間には明日斗と明日香という二人の子供が出来た。

その明日斗も父親になりあたし達にも孫が出来た。




なんか懐かしい・・・・ [管理人の一言]

久しぶりに

花男の二次小説めぐりをして

やっぱりいいものはいいなって思いました。

それぞれが個性的でインパクトが強いですね。

もともと道明寺派ですが

類も同じくらい好きで「せつない想い」を書きながら

類を幸せにしたいなと思ったり

それぞれが物分りの大人になってほしくないなとも

思いました。

大人は時として嘘をつく

それは他人に対してだけじゃなく自分にも。

自分らしく生きれたらそう思うこともしばしば。

またよく推敲して新しいものを書きたいですね。

懐かしい思い出 [管理人の一言]

私はとあるサイトさんで

二次小説を書かせて頂いていました。

その頃本当に花男が好きで

自分の妄想が膨らんでノートに書いてましたねえ。

そのおかげでいろんな方とお知り合いになれて

今そのサイトさんは無くなりましたが

管理人様にも仲良くして下さった方々にも

すごく感謝しています。

その方たちに伝わるかどうかわかりませんが

この場を借りてどうかみなさまがお元気で

幸せでありますように。

道明寺おめでとう!! [管理人の一言]

何か話を書きたかったですが

とりあえずおめでとう!!

俺様の道明寺がずっと好きです。

誕生日 [花男二次小説(短編)]

ここに本当に祝って欲しい奴はいない。

道明寺司はグラスのワインを少し口に含む。

高級なワインも自分には意味が無い。

毎年恒例の誕生日パーティ。

高級な服、豪華な料理、名だたる人々。

うわべだけの祝いの言葉に偽りの笑顔。

『ありがとうございます』

感情のない礼の言葉。

自分が生まれた日ですら戦略として利用する。

企業家としては当然なんだろうが

何故か虚しい・・・。

「司さん、当人がそんな浮かない顔をしていては

いけませんよ」

冷たい目と言葉。

一年に何度か会える数少ない機会なのに

この瞬間が一番好きじゃない。

一人でも有力な人と繋がりを持つように

そう言ってるのがわかる。

何も言わずに母の前から立ち去る。

その後の表情は簡単に想像できる。

背中に強い視線を感じる。

その鉄のように硬い顔は崩れない。

あと何時間意味の無い時を過ごさなくてはならないんだろう?


ようやく客たちが帰ってネクタイを緩める。

母は何も言わずにニューヨークに帰って行く。


もうすぐ日付が変わる。



その時、携帯電話が鳴り始めた。

うるさそうに手にする。

相手が誰であるか気づいて慌てて出る。

『お誕生日、おめでとう!』

一番聞きたかった声。

一緒に過ごしたかった奴。

「・・・・ありがとう・・・」

いつか誕生日はおまえと二人だけで過ごしたい。

その言葉を呑み込む。

『またひとつ違いになっちゃったね』

「そうだな」

『なんか元気ないね』

「いや、おまえの声を聞いたら元気が出た。

相変わらずバイト頑張ってるのか?」

『あと一年は頑張らないとね』

「四年と言わずに卒業したら俺と・・・」

『ダメ!道明寺が決めた事なんだから』

そうだよな。おまえはそういう女だった。





初詣 [花男二次小説(短編)]

あたしと道明寺は元日に待ち合わせて初詣に出掛けた。

着物を着ようか迷ったけど年に一度の事だし

眠い目をこすりながら近くの美容院で早朝着付けをしてもらった。

無地だけど角度によって違って見える生地で

あとしには少し大人っぽい感じの着物だ。

少し伸びた髪はアップに。


お約束どおりあたしは待ち合わせの時間に遅れてしまった。

お正月早々やだな。

「道明寺、ごめん」

「おまえはいつもいつも・・・」

青筋を立てながら怒りかけた目が一瞬にして丸くなる。


「道明寺・・・?」

なんだろう?ぼーっとした顔して。


「どうしたの?」

ようやく声が届いたみたい。

「女って化けるな」

「狐じゃあるまいし」

なんて言い方よ!


「すべぇー、かわいい!」

顔を赤くしながら言った。




「・・・・ありがとう・・・」

あたしも顔を赤くしながら間を置いて言った。

だって恥ずかしくて言葉が出なかったから。



二人して顔を赤くしながら神社まで歩いた。

こんな風に歩けるなんて不思議。

今までが悲惨だったものね。


あたしの手に道明寺の手が触れる。

あたしの手がすっぽり入るほど大きな手。

大きくてしなやかな指。

均整の取れた顔。


道明寺はどうしてあたしを好きになってくれたんだろう?

いつもそう思う。

じゃあ、あたしはどうして道明寺を好きになったの?

多分それは一番あたしらしくいられるから。



どうしようもない奴だけど

不器用でピュアな所に惹かれたから。

こいつじゃないとダメだって思ったから。


言い尽くせないくらい道明寺が好きだから。



神社に着いてお賽銭を入れようとしたら

お財布ごと入れようとした道明寺に驚かされた。



「何やってんの!?」


「決まってんだろ!願い事聞いてもらうためだ」

「財布ごとなんてほんとバカなんだから。

そんなに叶えたい事って何?」


「バカって言うんじゃねえ!」

「お正月早々怒んないで!」


「おまえとずっと一緒にいたいって頼んだんだよ」


さっきとは全然違うくらい小さい声で照れながら言った道明寺。


「・・・・お賽銭の多さで神様が叶えてくれるわけじゃないよ。

大事なのはどれだけその想いが強いかだから」




それから道明寺は一時間以上手を合わせていた。

あたしも人に押されながら同じように神様にお願いした。


どうか道明寺とずっと一緒にいられますように。



ファイナル地上波初 [管理人の一言]

ファンと言いながらファイナル旧作になるまでと

観てなかったので嬉しいニュースです。

あれこれ手を出してるのでこちらの更新は滞ったまま・・・。

昔アップした「生きるということ」を再アップしたいのですが

余り明るい話とは言い難く当時もショックでしたという感想も

頂いたりしましたので迷っています。

西門さんゴメン!! [管理人の一言]

昨日、自分の誕生日で

うっかり西門さんの誕生日の事を忘れていた・・・。

実は同じ日で血液型も同じ。

彼がプレイボーイなら私はプレイガールと言う事か

と前に思った事があるけど全くの無関係!

今月末はつくしちゃんの誕生日、来月は道明寺の・・・。

繋がりすぎ・・・・。

何か書きたいのにメインも止まってるし・・・。

せつない想い(9)つくし←類 [花より男子二次小説]

二、三日何だかバツが悪くて俺は学校に行かなかった。

でも牧野の事が頭から離れなかった。

会いたいと思う気持ちが抑えられなくなって

俺の足は学校に。

一体何をしてるんだろう?

俺ってバカみたいだ・・・。

少し期待しながら非常階段で座り込んでいた。

ただ牧野が此処に来てくれることを願いながら。



「今日も来てないのかな?やっぱり電話した方がいいのかな」

待ち焦がれた声が聞こえた。

俺の目はドアに釘付けになる。


ドアが開いていつもの牧野の笑顔が見えた。

「おはよう!花沢類。しばらく見かけなかったから

心配してたのよ」


牧野がもう此処には来てくれないんじゃないかって

不安だった・・・。

牧野は知らないだろうけど

俺はおまえの事で一喜一憂してる単純な奴なんだ。


「ベッドの居心地が良すぎてね。それに此処で教えてもらう事なんて

何も無いしね」


「それってイヤミだよ」


「そうかな・・・・」


本当は違う。此処は勉強だけじゃなく

大切な事を教えてくれる場所だって思ってる。

「でも花沢類らしいね」

牧野がおかしそうに笑う。


俺達の関係ってなんだろう?

他の奴らが言う友達以上恋人未満って言うものか。

それ以上望むのは欲張りか。

目が開けていられないほどまぶしい太陽の光を

浴びながら思った。



もう少しみっともない恋を続けようと思う。

誰にどう思われようと構わない。

前にも後ろにも進めないなら立ち止まろう。

それが俺が望んだ生き方だから。



             (完)







せつない想い(8)つくし←類 [花より男子二次小説]

類はそっとつくしの真後ろに立った。

小さな身体、類はそう思った。

つくしは全く気づいていないようだった。


類はゆっくりと手を伸ばして後ろからつくしを

大事そうに抱き締めた。

突然の事につくしは体をこわばらせた。

「・・・・・花沢・・・類・・・?」



類は何も言わなかった。

お互いのぬくもりが伝わってくる。

鼓動が重なる。

とても早く動いている。


つくしは類の行動の意味がわからないようだった。

「・・・どうして・・・?」

その言葉を何度か言った。


もう取り返しがつかない!

そう思いながら類はつくしを抱き締めていた。




「俺が牧野の事好きだって言ったら?」

耳の傍で囁くように聞いた。


「えっ?」

つくしの大きな目がもっと大きくなる。


静かな時間が流れた。


沈黙に耐え切れず類はごまかすように

噴きだした。


「牧野の顔って面白い!」


「な、何よ!」

つくしはボールのように顔を膨らます。

類は必死で笑い転げるフリをした。


つくしの拒絶を聞きたくなかったし何より困らせたくなかった。



「花沢類!あたしをからかったの!?」


泣き出しそうな顔で聞いた。



「・・・ごめん・・・」

そんな顔させたくなかった。


でも自分の気持ちを隠すべきだと思ったから

この関係を壊したくないから。

類は申し訳なさそうに何度も謝った。


「ひどいよ!どう返事したら良いかわからなくて困ってたのに・・・」


「ごめん、牧野」

やっぱりそれがつくしの答えだと類は思った。


自分の気持ちを打ち明けた所で

どうなるわけではないくらいわかってたのに。


「本当にごめん・・・」

もう少しで自分の気持ちを押し付けてしまう所だった。

その事も含めてもう一度謝った。

「もう!!」

涙を拭きながら怒ってるつくしがとても可愛いと思った。


この日つくしのご機嫌を回復するのに類は大変だった。

それでも類が帰る頃にはなんとか機嫌を直しいつもの笑顔に戻った。



これで諦めるべきなんだろうか?

類は答えを出せないまま寒い夜道を歩いた。


空には綺麗な月が出ていた。

対照的の類の心は暗闇のようだった・


「まだ抜け出せない・・・か・・・」


つくしの気持ちを無視してでも手に入れたいと思う心と

悲しませたくないと思う心が激しくぶつかっている。



癒される時は来るんだろうか?

また眠れない夜を過ごすのか・・・。


類は大きなため息を落とした。







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